感想

書評ブログです

amazonレビューをやめた理由

こんにちは。ぷにぷに。りょうごくデス。

先日『地球星人』の感想をこちらに書いたところ、まあまあのアクセスがあってうれぴぴぴ。みんなめるしーぼくー。

ところで、私は絶大なる小説および他出版物の応援者なので、あらゆる作家、出版社にお金がちゃりんちゃりんいくよう願っています。そのため書評は好意的な意見ばかり述べているパターンに陥りがちでぜんぜん書評家ならぬやん感想家やんなのです。が、正直、Amazonレビューに☆をきらめかせて大絶賛文を書き連ねたほうが売り上げに貢献できるよね…って思ってる。知ってる。ではなぜ、私は、このしがない、コメント欄もない閉鎖的なブログを書き、Amazonレビューには手を出さないのか?

 

理由はひとつしかない……。わしのAmazonアカウントは身バレしているのだ……!!

それも複数の作家によって…な^^ 

それはすなわち、かれらを傷つけるようなことや、エラソーなことを書くのが憚られる、ということだ。ところがこのブログでも!!!!そうした激烈な書評はいっさい書かず!!平和主義的にのほほんと!! けっきょく作者とか翻訳者とか誰もかれもを傷つけないようにとばかり考えてひよりまくっているので、もうなんか引きこもってないでとっととAmazonレビュー書けよって話でもあるのだ。しかも言葉は刃になりうるのです。かならずだれかを傷つけるのです!!!!!!とまことしやかにあちこちの文筆家が書いているのはみんなも知っているでしょう。まっこと。んね。でもほんとにさあ誰も傷つけたくない。ぷえーん。こわいよ。いきているのがこわい。ぶるぶるぶるぶるぶる。ポリティカルもやだ。テクノロジーもやだ。ナショナリズムもグローバリゼーションもいやや。でも麻雀ゲームとかしてなんとなく生きながらえるわ。がんばるわ。みんなもがんばってるだろうし。明日も生きよう。生きててオッケーだよね!ね!!!みんな!!

『地球星人』村田沙耶香

芥川賞作家 村田沙耶香『地球星人』

こんにちぷにぷにっ。どうも、りょうごくらむだです!YouTuberのふくれなちゃんがだぁいすきだわんわん!今日は村田沙耶香の新作『地球星人』の感想を書きたいと思います。なんか七十歳の評論おじさんみたいな硬い文章になってる(いい意味!!!!!で!!!うそ!!わかんない!!!いいとこもわるいとこもあるよね!!)けどゆるして…。最後らへんはぷにぷにだよ。では行きませう。

 

地球星人

地球星人

 

 

 

あらすじ

小学六年生の夏に性暴力を受けて、奈月の身体は故障した。母と姉に虐待される生活のなか、唯一の味方であるいとこの由宇と「なにがあっても生き延びること」を誓いあい恋人同士となるが、ある事件をきっかけに引き離されてしまう。

22年後、34歳の奈月は性的関係を結ばないことを条件に人嫌いの智臣と結婚し、ルームシェアのような同居生活を送っていた。しかしその平和な生活は、二人に「地球星人としての夫婦生活」を強いる親類縁者により破壊されてしまう。

奈月と智臣は、長野の限界集落へ逃れ、いとこの由宇も引き入れて、異星人として生きていくことを選択する。

 

感想(ネタバレ注意)

主人公の奈月は、世の中を「地球星人」の運営する「人間工場」として見ている。彼女の目には「宇宙人の目」が備わっているとされる。翻訳するとこれは「常識を脱ぎ捨てた目」、「赤ん坊の目」つまり哲学者や民俗学者の目のことであるとわたしはおもう。

奈月は小学生のころから、周囲をよく見ている。自分を虐待し、家庭の支配者のようにふるまう母や姉が、じつは学校や職場では疎外された存在であることを知っている。その観察眼の視野はひろく透きとおっている。

さらに奈月には抑えの効いた自己批判精神がある。「地球になじめない」ことを他者のせいにはしない。自分自身が「地球星人の洗脳をきちんと受けられない」ためにそうなのだと独白する。〝私の子宮も、夫の精巣も、きっと私たちのものではないのだろう。それなら、早く脳まで洗脳してほしい。〟そう考える奈月にナルシシズムは感じられない。だが読者には、この悟りがむしろ悲しく冷えてみえるだろう。はやくその独自性でこの世界を改革してくれと思ってしまう。いとこの由宇も同じで、「人間工場」になじめず、なじもうとしながら生き延びてきた。彼が身に着けた「常識」は、彼を安心させる。〝常識は伝染病なので、自分一人で発生させ続けることは難しい。〟そして、〝常識に守られると、人は誰かを裁くようになる。〟悟った奈月と、奈月を社会常識で裁く由宇。読者はしだいにモヤモヤしはじめる。これらのフラストレーションを解消してくれるのが、奈月の夫・智臣の言動である。滑稽で愛らしいキャラクターとしてデザインされている智臣は、奈月とは反対に、世の中に迎合することを極端に嫌っている。

〝「何で僕が、僕であることを(他者に)許されなければいけないんだ。まっぴらだ!」〟〝「本当に怖いのは、世界に喋らされている言葉を、自分の言葉だと思ってしまうことだ。」〟など、はっとさせられる名言をいくつも放つ。

 

また、「社会常識というウイルスに侵された人間は、人を裁く」というテーマが描かれるもうひとつの重要な場面がある。

奈月が性暴力被害者であると親友に打ち明けたときのことを、思い返すシーンである。その親友は、伊賀崎先生がイケメン青年だったことを理由に奈月の性暴力被害は「妄想だ」として、むしろ奈月を責めた。

以前ジャニーズの一員により起きた「女子高生強制わいせつ事件」を顧みれば、同等のことが起きていたのだとわかる。『イケメンにいきなりキスされてもいいじゃん』というおぞましい「社会常識」が、性暴力被害者を生み出しつづけているのである。

智臣が最初に近親相姦(強姦)をすると宣言したとき、由宇はあわてて止めたが、奈月は〝「そんなことは、目に見えないだけで、世界中で起きていることだよ。それがまた起こる。それだけのことだよ」〟という。この「一般化」は、心的外傷を和らげる方法として手っ取り早い応急処置である。ここにも奈月の葛藤の一端があらわれている。

〝世界は恋をするシステムになっている。恋ができない人間は、恋に近い行為をやらされるシステムになっている〟。この社会システムの犠牲になった奈月のような人間は、読者が想像しているよりはるかに多いだろう。そしてこの犠牲者たちが、いまは少数だろうが、いつかシステムは転覆させ、新たな世界を創造するのかもしれない。

 

いまの地球星人は「人間工場」において、働く道具と産む道具を製作しつづけている。社会常識は、工場運営の効率化のためのウイルスに過ぎない。そのウイルスは大衆に素早く伝染して、他者を裁かせ、犠牲者を量産する。

洗脳を受け入れてあるていど楽に生きるか、それともポハピピンポボピア星人になって真に生きる道を手に入れるか?

現実世界でも、この2つのうちどちらかを選ぶことができるだろう。なぜなら作中における長野県秋級の限界集落と同様、人間のいなくなった「工場跡地」がいまやあちこちに存在するので、ポハピピンポボピア星人が台頭しやすい環境が整いだしているのだから。

地球星人は常に「宇宙人の目」で見られていることを意識したほうがいい。そして、ある場合にはこの「宇宙人の目」を自分自身にダウンロードし、世の中を見回すことが必要なのだ。社会システムの犠牲者を増やさないためには、なおさらこの目が要るだろう。

 

詳細ストーリー(極ネタバレ注意)

(全6章、原稿用紙380枚

1

主人公/語り手の奈月小学一年生のとき、魔法少女になった。ポハピピンポボピア星からやってきた、ぬいぐるみの姿をしたピュートと出会ったのが事の始まりだった。このことを知ってるのは、いとこの男の子、由宇だけ。由宇は小学三年生のときからの奈月の恋人でもあり、宇宙人でもある。

小学五年生の夏休み、お盆におばあちゃんちで再会した奈月と由宇は、「結婚」する。針金の指輪を交換し、「なにがあってもいきのびること」をお互いに誓い、それぞれの家へ別れる。

2

奈月は地球を「人間工場」として見ていた。その「人間工場」の部品である自分たちは、働く道具になることと、この街のための生殖器になることが最終目的なのであった。奈月は、せめて働く道具になろうと、塾での勉強に力を入れていた。

塾講師の伊賀崎先生は、大学生アルバイトであり爽やかイケメンで、女子や母親たちに人気がある。しかしその実態は、性暴力をふるう小児性愛者だった。性被害にあった奈月は、母に性暴力を受けたことを訴えかけようとするが、「あんたがいやらしいこと考えているだけだ」と一蹴されてしまう。奈月はこの状況から逃れようと魔法を使い始める。

 お盆まであと一週間というとき、奈月は性暴力犯罪者・伊賀崎先生に騙されて、口のなかに陰部を挿入される。奈月は魔法を使って幽体離脱するが、口蓋を侵されたため、味覚が壊されてしまった。伊賀崎先生の暴力から逃れられない限り、他の感覚もつぎつぎ損なわれ、いずれ自分の身体が完全破壊される=殺されることは、避けられないだろうと思えた。

2日後、おじいちゃんが亡くなったと連絡があり、奈月たちは急遽、長野へ行くことになる。お通夜の席で、由宇と再会することができた。

奈月は由宇に、ある大人に殺されそうだから、そのまえに由宇と身体の結婚がしたい、と懇願する。ふたりは夜空の下に風呂敷をしいて、裸になってセックスをした。

そのあと奈月は薬で自殺未遂をするが、由宇に止められる。ふたたび、「なにがあっても生き延びる(ここは漢字)」と誓う。だが大人たちがやってきて、奈月と由宇を引き離してしまう。 

3

あれから22年。奈月は34歳になっていた。夫の智臣と共に千葉のニュータウンに住んで3年が経つ。

夫の智臣が職場をクビになり、また奈月もちょうど派遣の契約が切れている期間だったため、夫婦で長野県の祖父母宅へ行き、秋休みの気分で一ヶ月を過ごすことにする。

いまや限界集落となった長野県秋級の家には、いとこの由宇がひとりで住んでいた。

1日1回バスが通るきりで、ネットが繋がっている家もない、タクシーにも断られるような、山に囲まれた家である。

奈月は由宇と22年ぶりの再会を果たす。

自分には「『宇宙人の目』がダウンロードされた」などと話す智臣に対して、由宇は警戒心をあらわにする。こどものころ自称宇宙人だった由宇だが、「もう大人なので」あれは空想に過ぎなかったとしているのだ。

地球星人の「人間工場」に「洗脳」されたくない夫の智臣、むしろ「洗脳」してほしい奈月、そして「自称・地球星人」の由宇は、3人で生活をはじめる。

奈月は小学生時代を回顧する。あの由宇との一件から、両親に軟禁されていたものの、塾の夏期講習は行かなくてはならなかった。早速、性暴力塾講師の伊賀崎先生から、「合鍵で家に来るように」と言い渡された奈月はピュートと相談して、「悪い魔女にコントロールされている先生」を助けようと決める。奈月は魔法をつかい、「魔女の蛹」を潰す。

翌日、伊賀崎先生が変質者ストーカーに殺害されたというニュースが入ってくる。奈月は友人の静の真似をして「怖い!」「許せないね!」と言いながら、伊賀崎先生の遺族と共にビラ配りをする。そのビラには【奪われた尊い命 犯人を許さない!】とある。

不安になってきた奈月が相談すると、ピュートは奈月が地球星人ではないこと、ポハピピンポボピア星人であることを教えてくれる。それきりピュートは話さなくなり、魔法も消えた。

こどもの頃は、自分を宇宙人であるとして、奈月が魔法少女であることも認めていた由宇だったが、22年後のいまは奈月のことを「自分に見えるものしか見ていない」と批判する。奈月は、自分は地球星人の洗脳をきちんと受けていないせいでそうなのだと思う。

翌日、貴世(奈月の姉)がやってきて、監視していることを遠回しに告げる。また、伊賀崎先生の遺族がまだビラ配りをしているので、手伝ってやったらどうかという。

いっぽう智臣は、「人間工場の跡地」のようなこの田舎にきたことをきっかけに、〝なに人間らしくないことをしたいと思う。それには人間のタブーを破るのがいちばんいいだろうということで、「さっそく近親相姦をしにいく」と宣言して下山した。そして奈月と智臣は「人間工場」へ連れ戻されることになる。智臣が兄と近親相姦しようとしたことが、舅を通じて奈月の両親にも伝わったのだ。

奈月の両親、智臣の両親、どちらからも尋問がつづく。母、姑、友人の静からも、『仲良し』という妻としての勤めを果たすよう忠告される。

姉は小学生時代の奈月が性暴力を受けていたこと(『いたずら』されていたこと)と、伊賀崎先生を殺したことを知っていた。

 

奈月は、自分を異星人とするのは精神病か思い込みだと、心のどこかでそう疑っていた。だが夫の智臣は、奈月が異星人であることを確信していた。そのため奈月が過去の殺人を告白しても、受け入れ、人殺しは怖くないという。そんな智臣に、奈月はポハピピンポボピア星人を伝染させる。

二人は由宇を迎えにいき、三人で離婚式をする。幼いころ「結婚」した奈月と由宇、そして奈月と智臣それぞれ、〝健やかなるときも、病めるときも〟助け合わず、〝命ある限り自分の命のだめだけに生きること〟を誓い合う。

 

三人のポハピピンポボピア星人は、秋級の家で新しく暮らしはじめる。地球星人の真似をせず、自分たちのアイデアで新しい文明をつくりだすため、知識や文化ではなく、ただ「合理」だけに従って物事をみるよう自主トレーニングを進めた。近隣から食物を盗んで食べ、ほとんど裸ですごし、電話線を切った。しかしある日、姉が奈月の伊賀崎先生殺人を遺族にバラしてしまい、伊賀崎先生の両親が奈月を殺しにやってくる。奈月は応戦し、初老の地球星人夫婦を殺す。食糧がなくなりかけていたので、地球星人を食べる。そのとき、やっと奈月の身体は修復される。ポハピピンポボピア星人の繁殖がはじまる。

 

 

  

登場人物

小学校時代

奈月…小学五年生、魔法少女

ピュート…ポハピピンポボピア星人。お年玉で買ったスーパーのぬいぐるみ

由宇…彼氏。宇宙人。母親の美津子さんに依存されている

貴世…姉。神経質で癇癪持ち、毛深く、学校でいじめられている

母…貴世を溺愛し、奈月を虐待する。パート先でハブられている

父…基本的に無口。六人兄弟

伊賀崎先生…小学生女子に性暴力をふるう塾の先生。大学生、イケメン

てるよしおじさん…よく子どもの相手をしてくれる。陽太くんのお父さん

陽太くん…名前のイメージ通り陽性の男の子

静ちゃん…同じ塾の友達

 現在

奈月…34歳、派遣社員。「地球星人」に「洗脳」される日を待っている

智臣…奈月の夫。「地球星人」に「洗脳」されるのを拒む

由宇…母が自殺したあと、一人で長野の祖父母宅に暮らす

母…姪が生まれてからねっとりとした話し方になった

姉…奈月の秘密を知っている。異性と性行為することを至上のことと認識

舅…智臣の父。「石女」とかふつうに言う

姑…智臣の母。孫が欲しい

 

 

☆おまけポイント

〝千葉の家だと小さなハエが入って来ただけで大騒ぎなのに、母や姉もおばあちゃんの家ではいちいち騒ぐことは無い〟など、都市と田舎の家のちがいが一文で表現されていて、さすがと思う。ほんとそうだよね!! また、土葬、数珠回し、送り火、お蚕様などの文化、おやき、すいこなどの食文化も随所に登場しほんのりとした郷愁を誘います。

 

村田沙耶香のおすすめ作品はーと

(さやかのさは、さんずいの沙!)

『地球星人』は、村田沙耶香の他の作品『殺人出産(『トリプル収録)』コンビニ人間』を足して、さらにパワーアップした感じのお話でした。あと『ギンイロノウタ』もですね。村田沙耶香さんは講談社の新人文学賞群像新人賞」でデビュー。デビュー作『授乳』につづき『マウス』を講談社から出しています。新潮社で『ギンイロノウタ』を出した後、講談社から『星が吸う水』を出版。もうこれぜんぶ傑作ですよん。ほへえ、『消滅世界は河出、コンビニ人間』は文藝春秋なのですね。(ういきぺでいあ見てる)

ところで、なんでもランキング化する頭の悪い私がふたたびランキングするです。まあこのランキングでわたしの偏愛傾向がわかるんちゃう。

1位『授乳』2位『星が吸う水(ガマズミ航海』)』3位『消滅世界』4位『地球星人』←NEW!5位『殺人出産(『トリプル』ほか)』6位『マウス』7位『コンビニ人間』8位『ギンイロノウタ』9位『しろいろの街の、その骨の体温の』

タダイマノトビラとハコブネは未読でありまする。ちなみに、人におすすめするならNO1は確実に『マウス』!!!!実際におすすめしとるます。『コンビニ人間』はだいたいみんな読んでるのでね。

 

 

マウス (講談社文庫)

マウス (講談社文庫)

 

 小学五年生の主人公が、浮いた存在のクラスメイトに出会い人生を変える物語。人間工場のすみに身を隠す奈月と、人間工場に抗う智臣との対照に似ている。だが『マウス』ではより地球星人の社会常識に沿った物語がつづられているため、より一般的な感覚にうったえ、「きもちよく」読めるはずだぷにぷに。

 

 

つーかこのブログ、コメ欄とじてるせいでマジ鎖国だ――……つらい…

平成最後の恋――『泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。』

 『泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。』あらすじと5つのみどころ

 

実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。(1) (BUNCH COMICS)

実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。(1) (BUNCH COMICS)

 
実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。 2 (BUNCH COMICS)

実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。 2 (BUNCH COMICS)

 

 

 

おはようございます。猫と一緒に昼寝っぽ。りょうごくらむだです。

 

さきほど、郵便受けに『ボコ恋』こと『泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました』2巻(ぺス山ポピー著/新潮社)が!!!届いた!

ああぁぁぁーーーーー(;;)号泣

くらげバンチ連載中から繰り返し読んでたよ。さっそく感想をかくぞ。

 

 

あらすじ

23年間恋愛経験なしだった極めてマゾヒストな「私」。殴られることでしか性的興奮を覚えられず、いわゆる〝恋愛〟や〝セックス〟には嫌悪感があった。

こどもの頃、大好きだった祖母に「(恋愛・結婚しないと)人として生まれた意味がない」と言われてしまったことから、自罰的な性格を内在させていく。

とはいえ世間一般の人たちと同じように、相手のいるプレイがしたい!……覚悟をきめた「私」は、出会い系サイトで暴力系プレイのパートナーを探しはじめる。

フリーザ様」「鏡餅」など個性的な男性たちと出会い、ラブホにて暴力プレイを体験していくうち、やがて自らのマゾヒズムに潜在した、もう一つのアイデンティティに向き合うこととなる。FtMトランスジェンダートランスセクシュアル、さらには性的指向がゲイであることの自認に至った(※1)「私」は、その激動の自我再認識のなかで、運命の恋をする。

 

(※1)

FtM…フィメール(女性)→メール(男性)

トランスジェンダー…社会的に男性。トランスセクシュアル…性的に男性。

性的指向がゲイ…LGBTのG。「嗜好」ではなく「指向」

 

 

みどころ1:論理的な文章

 

〝なぜ暴力で興奮するのか?〟〝これは恋なのか?〟など、とことん自らに問うポピーさん。ごちゃごちゃになりかねない思考を、整理しなおしてから、短い文章にエクスポートしてくれる。枠が限られることで言葉は圧縮されがちだけれど、なぜだかポピーさんの文章はのびのびしている。きもちよく直球でぎゅんと伝わってくる。

 

「苦痛と絶望の最中、股間だけがバグを起こす」

「女を実感する、させる、自分の肉体を肯定する、肉体を受け入れる行為」

「私にとって暴力は、肉体を否定するため 私から女性性を遠ざけるための破壊行為」

「性欲とはまた別の所のなんともあったかい魂の慟哭」

 (『泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。』より引用)

 

 

みどころ2:詩的な絵

初めて彼に殴られた瞬間の、激烈な衝撃、耐えられないような肉体的苦痛のひとつひとつ。

殴り倒されてうつ伏せになった「私」の、狭まった視界の端にうつる、彼のペットボトルのお茶。静かにのぼる気泡をみている。先々、初恋のシンボルとなって何度も登場する気泡とモノローグ。

存在をゆるされた気がしたときの自分の影。

恋に溺れ、浜に打ち上げられたときのお魚や太陽。

など、など、絵の表現に詩があって、読んでいて心底癒される。

 

みどころ3:お助けキャラ

作者には性や恋愛について真剣に語りあえる幼馴染がいる。彼らがすごくいい味を出している。孤独を深めがちなマイノリティ描写の中で、彼らお助けキャラの役割はとても大きい。出てくるだけでホッとする。

いや「語りあえる」なんていったけど、それじゃなんだか安い言葉になっちゃった気がする。「性とジェンダーの話を茶化さずにできる友達(とか恋人とか家族)」って、ほんとに大事だ、と思わされる。そういう人を、もっと大事にしようと思った。

 

みどころ4:パーカー好き。いいにおいのするパーカーはもっと好き。

 パーカー神が舞い降りた…。

 

みどころ5:自我

(こっからちょっとなげえです。しかも学者っぽいつまらないこといいます。はい。)

森鷗外は『舞姫』で近代人の自我を描いた。よく知られているそのストーリーは「官吏の豊太郎はドイツ留学中の恋愛相手エリス(発狂・病)を置き去りにして日本に帰国した」というもので、豊太郎ゲスやなぁ~とする声が現代日本の教室ではよく聞かれる。

だけど、当時いわゆる「近代社会=個人主義者いぱい」のドイツとはちがって日本には「封建社会=家&国家に属してます主義者」のなごりがこびりついていた。ドイツで近代的個人主義者になりかけてた豊太郎だけど、生まれ育った日本が大事だった。国家が家が大事だった。だからエリスと結ばれることはできなかったんや…。

ぐすん。

とはいえ、やはり1900年代の作品だ。2018年の我々からすると「なんで豊太郎はエリスを棄てたの?」と(時代背景を知らなければ)思ってしまう。豊太郎がダメンズのように見えてしまうし、そのつづきである鴎外の作品『普請中』の主人公渡辺も似たようなダメなヤツに見えてしまう。

 

2100年代の未来に『ボコ恋』を読んだ若い読者が、『舞姫』を読んだ若い読者のように、「なんでポピーちゃんは大好きな彼に自分の性自認を隠すの?」と時代背景を知らずに首をかしげていたらいいな、と想像する。ゲイの友人らと語り合うポピーさんはドイツ留学した豊太郎で、パーカーの彼の前のポピーさんは日本に帰国した豊太郎なのだ……(学者っぽい糞ライターっぽい悦にひたる←この自意識←再度自意識)

そうしたこともあり、『泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。』は、おわりかけの平成を飾るのにふさわしい恋愛ストーリーだと思う。

 

蛇足だけど私がふだんモヤモヤしてることをかいとこ。↓

まだまだ「ヘテロ・シスジェンダー・モノガミーの恋愛セックス上等」の価値観が意識の根底に残っている世の中だ。これにはもちろんマジョリティの感覚も関与しているが、しかしトランス、ゲイ(女のゲイも)といった「当事者」といわれるひとたちも、「多数派上等!おれらはマイノリティひっそり生きよ。デモとかうるさくすんのやめよ。」と自虐するし、自分が当事者だから自虐くらい許せよとばかりに差別的用語(ゲイが自分をホモと呼んだり、女性のゲイが自分をレズと呼んだり、MtFが自分をおかまとよぶ(シスヘテロ向け水商売をしていないかぎり(しててもその言葉をきくと差別的響きージェンダーの押し付けーを感じて私はそわそわするけど)、おかまは差別的用語だと思う。)で自らを呼称している。ほんとこれ気になるねん。いや、当事者のやさしさ。やわらかさ。寛容さ。わかるよ。好きだよ。「自分は別に自分を上等と思ってない」という高度な自意識。でも、それを越えていこうぜ、お願いよ。

 

まとめ

2巻の裏表紙………、眺めてるだけで涙でてくる…、うひぃん(;;)

 

心にくるような出会いがあったときに頭の中でぐるぐる考えつづけること…、

女として好きなの? 人間として好きなの? 男だと思ってんの? 恋なの? セックスだけなの? 友情なの? なんなの?

そうやって考えた末に、結局、蓋をするしかなかったような問題の数々に対し、本作はひとつの稀有な視点を与えてくれる。

それは作者のペス山ポピーさんが実地に経験したことから成っている。人生そのものから本質をいくつも絞り出して、絵と文章で私たちに向けて表現してくれて、ありがとう。

 

 

実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。(1) (BUNCH COMICS)

実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。(1) (BUNCH COMICS)

 

 

 

実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。 2 (BUNCH COMICS)

実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。 2 (BUNCH COMICS)

 

 

『ボコ恋』好きにはこちらもオススメ(小説のみです…)

 

 

消滅世界 (河出文庫)

消滅世界 (河出文庫)

 

↑「時代は変化してるの。正常も変化してるの。昔の正常を引きずることは、発狂なのよ」(村田紗耶香著『消滅世界』より引用)

 

最愛の子ども

最愛の子ども

 

 ↑「探求」の、その前の子どもたち

 

リリース

リリース

 

精子バンクテロ。MtF(トランス女性)の葛藤

 

 

ホイッスルーー第159回芥川賞受賞『送り火』論

はろーはろーはろーん。ミニストップな季節ですなぁ。

どうもぷにぷにライターのらむだりょうごくです。

 

以前のエントリで第159回芥川賞受賞作品『送り火』(高橋弘希著)について感想をかきました。↓ 

第159回芥川賞受賞『送り火』高橋弘希 - 感想

が、なんだかヒデェ文章書いちゃったな…とずっとおちこんでました。

というわけで、こちらのエントリにて追記しまっしゅぶる。

(高橋さん、弘希のきは希望のき!)

 

「文学界」2018年9月号の陣野俊史氏の寄せた「高橋弘希論――暴力と共同体」を読んでいたら、『送り火』について以下のように述べられていました。

〝稔は、「腫れあがった瞼の奥」で目を光らせると、こう言い放つのだ。「わだっきゃ最初から、おめぇが一番ムカついでだじゃ!」(段落)ここにあるのは、共同体に外部から参入しようとするものを強く排除する思想である。稔という小集団の成員は加害者である晃をまったく憎んでいない。方言をほぼ理解しないまま、共同体の内部に留まろうとする外部者を、どこまでも追い返すことしか念頭にない。文学界2018年9月号「高橋弘希論――暴力と共同体」より引用)〟

これは私の個人的意見ですが、「もへ…ちがう気がすり…」と思いました。

だってだってだって、稔は晃にも復讐したかったけど、傍観者的かつ「この共同体からいつか出ていくから」って渡り鳥みたいに飄々としていられる「抽象的」な歩の方が、よりムカつく存在だっただけやないの…。わかるやん。そのきもち。わかるやん。

 

陣野氏は大学院で「芥川賞受賞作を候補作も交えて順番に読む」という講義をしたそうです。そして、いくつかの作品には『送り火』にも通じる共通点があるのだというのです。第1回芥川賞受賞作品である『蒼石川達三著)から、『コシャマイン記』鶴田知也『城外』小田獄夫著『地中海』冨澤有為男著

そりから、『密猟者』(寒川光太郎著)

あと選外だったのに掲載されたという『光の中に』(金史良著)まで。

その芥川賞受賞作品群の一貫した共通点とは、

日本という国家から排除された人々に焦点を当てているということだ。ブラジル移民、満州への入植者、アイヌの民マタギ等など、共同体と排除の構造がつねに芥川賞受賞作の根底にあった。〟

そして!

〝『送り火』という芥川賞受賞作は、おおよそ八十年前、日本が戦前から戦争へと突っ込んで行った時期に書かれた傑作小説群を、構造はそのままに日本の一地方に内面化した小説のように読める。文学界2018年9月号「高橋弘希論――暴力と共同体」より引用)

と!!!

 

(おい!!私!!!引用しすぎか!!?? わからん…ネットリテラシーわからん。問題あったら消しますが…エゴサするので誰か…Twittert(やってない)でクレームを呟いてくれ…>< ←あくまでコメント欄を開放しない強者)

てかおまえらこれ読んだら『文学界9月号』買えよ!?ぜったい買えよ!?

買わなかったらけつにキスしろ^^ ←上手なステマ

 

つまり陣野俊史氏は、

送り火』の主役は疎外された歩!!!

て言っているのですよね。

 

ぷぅん…くぅん…(涙目の犬) 

私はそうは思ってないんです…。(意見の相克に苦悩する30歳ジャポネーズェ)

 

前回のエントリで私は「というかたぶん稔が主役なんだろうなぁ」と書いています(第159回芥川賞受賞『送り火』高橋弘希 - 感想

より引用)

その意見は変わっておらず、むしろ強められる一方で…

はい、稔なんですしゅやくわ^^

 

「ほんとうに疎外されているのは誰や…?」と考えてみてください。

歩なんてこれからグローバルバカになってチート人生るんたたた、モテる♪ て感じです100ぱー。

ほんとうに世界から疎外されてるのは稔や……。

そして、晃であり、クリエイティビティヤンキーであるのや……。

まあ、あるいみ歩もなんだけどね。

登場人物みんなが、共同体から弾かれているわけですよ。この『送り火』という作品は。そして自然が美しき怒号を発しているんですよ。この『送り火』という作品は。(なんで2回いうかというと、SEO対策。だからブログは嫌ッ><)

 

ここらでちょっと、「文学界」2018年8月号の小林敏明氏の寄せた「故郷喪失の時代」という評論をみてゆきましょう。(おまえら文学界は買え。最近かなりいい。持ってて気持ちいい。表紙を撫でてて昇天しそうになるレベルだ。)(あなたたち、文学界は買いなさい。ここのところイッちゃいそうになるくらい素敵な装丁です。実質もともなっていますよ。)←悪魔と天使の占い大好きな人のかんがえた文章

 

「文学界」2018年8月号に、ライプツィヒ大学の教授である小林敏明氏が「故郷喪失の時代―第一回 フクシマ以後を考える」という評論を寄せています。

(これがめっちゃおもちろいーー!だいしゅき////////)

 

この評論のなかでは、まず石牟礼道子の『苦海浄土ーわが水俣病』のあとがきについて触れられています。

〝地方を出てゆく者と居ながらにして出郷を遂げざるを得ないものとの等距離に身を置きあうことができれば私たちは故郷を再び媒体にして、民衆の心情とともに、おぼろげな抽象世界である未来を共有できそうにおもう。(「故郷喪失の時代」―石牟礼道子苦海浄土ーわが水俣病』あとがきより抜粋)〟

これを受けて、小林氏はこう語ります。(字を太くします。失礼します)

故郷に住みながら心情において故郷を出るとは、その故郷の荒廃が耐え難いまでに進行してしまい、いまや心情にしか残された道はないという切羽詰まった筆者の置かれた現実を示唆すると同時に、その現実が自分の意思をもつぶしてしまいそうな重圧として立ち現れているということである。〟

 

レヴィ=ストロースも言うてます。「都市は田舎を踏み台にして発展していく」と。(悲しき熱帯』(レヴィ=ストロース著)から抜粋)

 

てめぇら、田舎を無視すんじゃねえよ。ナカケンさん(中上健次)読めよ。もう村上春樹の時代じゃないのよ♡あんしんしてね、蓮實さん。

 

というわけで、高橋弘希の『送り火』を、

土着人文学の逆襲、はっじまっるよー!!!!!

のホイッスルとして読むのも面白いかと、思います。

げんに、全員ぶっ殺す状態に陥ったスーパー稔に対してクリエイティビティヤンキーたちは、

〝神降ろしばしでまっだ、彼岸様ァ、此岸さおいでになられだ!〟

と、地元ならではの神降ろしを稔にあてはめてるし、

ぶっ殺しのめにあった歩も、

〝赤黒い稔の顔面と、赤黒い柳のカス札が、同時に脳裏を過ぎり、それは重なって混ざり合い、背後に迫っているものは、あの枠外から伸びてくる鬼の手と同じ種類のものかもしれない、〟

と、燕雀(えんじゃく)の鬼札を想起していて、この鬼札というのがまた地域特有の「鬼に寛容な」文化を象徴している。

(すべて『送り火』より引用)

 

 

 

はー、巻きでいけなかった。カップ麺くいます。

きょうはちょっと、涼しい日。

 

 

送り火

送り火

 

 

 

文學界2018年9月号

文學界2018年9月号

 

 ↑陣野氏の送り火論が載ってるよー!

 

テロルの伝説:桐山襲烈伝

テロルの伝説:桐山襲烈伝

 

 ↑陣野さんの本!

 

文學界2018年8月号

文學界2018年8月号

 

↑「故郷喪失の時代」載ってるよ~!『ファースト・クラッシュ』ごりごりの山田詠美だった!!♡♡めちゃ当たり回、否、当たり界!

 

↑ここから飛んで買うと(おなじブラウザだと?)このブログの著者にAmazonポイントが入るヨ!  ブラウザを変えれば入らないはず!

キットチャンネルがガチ炎上の様相を呈してきたので愛を込めて

 

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

 

 

追記です。ことの経緯を簡単に記しておきます。

アンチコメントに物申す動画の後半に、一部視聴者にとってショックな内容があったため批判対象となる→直後発信した水を飲みながらのLIVE動画にて、批判対象となった前回動画の発言についての弁明をしたところ、よけいに批判が増える→コメント欄が騒がしくなる→ブログにて文面で意思表示する→騒動収束(たぶん)

 

 

 

最近、Twitterにおいて広く求めた意見を自著に取り入れる著名人などが増えているらしい。一般ユーザーは自分の意見を取り入れてもらうと傍観者ではいられなくなり、その著名人の書籍が出れば必ず買う。この大SNS時代、そうした「つながり消費」はもはや当たり前のことになりつつある。

キットチャンネルの2人がやろうとしているのはまさにそれっぽい。

「この前のキットチャンネルの動画の企画案、私が出したやつなんだよ!」

「この前の動画のコントの構成、私が作ったの」

「この前の動画のタイトル俺が考えたんだ」

なんて会話があってもいいと思うんです。

日頃より応援してくださる皆さまへ - 元女子、キットチャンネルブログ より引用

 

 

しかし、なんとも釈然としない。なんだかおかしくないか。違和感がすごくないか。 

 

 

先日、かめのつのさんが私のブログエントリを引用してこちらの記事を書いてくださった。(かめのつのさん、め、merci!(;;)まさか人に読んでいただけているとは思わなかったのでそりゃもううれしい(しかも好きなタイプの文章だああ。)のだが、

キットチャンネルの炎上から見る「性を切り売りする」こと、発信すること │ カメのつの

彼らは対等でありたいって言っているから言うけど、「もっと面白い動画が作れるように頑張れよ」っていうことね。色々残念だなって思ったけど、そう思う。

とくに、この部分を拝読し膝を打った。

そう、おもしろく、ないのだ…。

 

で、視聴者に意見や企画案を求めずとも、YouTubeの動画のなかにはお手本となる編集、企画、トークが山ほどあるはずだ。世界中の人が発信している場なのだからお手本だらけのはずだ。(てかUUUMのスタッフの方と軽ーく打ち合わせとかないのかしらね…。ブレストに付き合ってもらうとかさ…。) 

でも、いままでそういう努力をやってみたけどやっぱダメだ、もう、動画の作り方を忘れてしまったみたい。インプットも限界みたい。視聴者の元気玉(企画案とか)が必要みたい…そのほうが特異性のあるチャンネルになると思うの……ってことで、それであの「アンチコメントに物申す」動画を出した…、迷ったんだけど出した…、というのが今回のブログでの彼らの主張である。

 

どんな動画を作っていいのかわからなくなっていました。

 

面白いことがしたい!その為にもまずは自分たちが楽しもう!

そう思っていたのにその自分たちですら楽しめなくなってました。

 

2人で今後どうしていきたいか?と話し合った時に

 

「頑張ってる人の何かのキッカケになりたい」

「一緒にワクワクするようなことをみんなでやりたい」

これが答えでした。

 

その為にも僕たちが嫌われることを恐れたり

好かれる為だけの当たり障りない動画を出してもきっと響かない。

 

まだまだ日は浅いけどYouTubeを今までやってきて思ったこと

本心を動画にして伝えよう。そう思ってあの動画を出しました。

 

嫌われることを恐れずに、本心(=根底に「頑張ってる人のキッカケになりたい」「視聴者みんなとワクワクすることをやりたい」がある)をさらけ出した動画があの「アンチコメントに物申す」動画だったということを主張している。

 

頑張ってる人の一助になりたい、視聴者と共にワクワクすることをやりたいと願うクリエイターが、ファンのコメントに文句をつけるという方法でしか本心をさらけ出せなかったということである。

首を傾げるポイントではあるけれど、まあそこまではまだ分かる。しかし、もし、「コメントに文句をつけるという方法でしか本心をさらけ出せなかった」ならば、このセンテンスは「そのせいで失敗してしまった」または「本心の出し方を間違えて、視聴者を傷つけてしまった」という意味の言葉で結ばれるべきではないだろうか。謝らなくてもいいんだよ、ぜんぜん。ただ認めるくらいのことは、あってもいいとおもふ。

だが英翔氏はさらにこう綴る。

 

自分たちでも痛いほどわかってますが、本当素直すぎる性格だなと

 

思ったことを胸にしまっておくことも出来るのですが

なんか凄く寂しいと思ってしまうというか、

大人とか子どもとか関係なしに言いたいことを言えたらいいのに

もっと思ったことを発信出来る世の中でいいじゃん!

そんな風に思ってしまうんです。

そんな人がいてもいいじゃん。って思ってしまうんです。

 

(相手の気分を害する種類の)本音を話せないのは寂しい」……相手を傷つけても本音をぶつけたいというのは甘えの一種で、「ダメな自分も受け入れて欲しい」というような、なんか深キョン感あふれる愛い感情である。だが、この「ダメな自分も受け入れて欲しい」という切実な願いに彼自身が向き合っていない。かたく蓋をしてしまっている。それでいて「素直すぎる性格」と自らを評価してしまっているため、えげつないほどの矛盾が生じている。

英翔氏の主張を「真摯さに欠ける、虚偽的な主張」というふうに受け取る視聴者がいるのは、この矛盾のためだろう。

 

また、彼がさんざん繰り返している「正解はない」「どちらも正しい」というような紀元前レベルの相対主義的論法も、安いペテン感に拍車をかけている。「相手を傷つけても自分が傷つくつもりはない」という武装がバレバレ増し増しで、もはや一周まわって愛おしくなってくる。弟か。国民の弟かきみは。このこの。

※でも傷ついてるのはわかってるヨ。この武装は役に立たないタイプの武装だからね

 

もっとも、素直というのは他者の意見を聞き入れる柔軟さ、構えのない様子を評するのが一般的である。それなので、「素直すぎる」は誤りであり、正しくは「頑固さモロ出し過ぎる」と言い換えたい。

 

 さらに「僕たちは素直すぎる」の「僕たち」にかなしゃすも入っているというのがもうNOWAY…私のドスケベ人間観察分析クソ根性をくすぐりまくってやまない。もう、えいとはんという遺伝子のヴィークルになっているかなしゃす、まじ東洋形而上学的っす。もう恋はしてないけど、やっぱり好きです。おもんなさがおもろい。愛らぶ。

 

そしてキットチャンネルのはてなブログのコメント欄にも女神様たちが降臨されており、あああー私もコメント欄解放したあい!!!女神たちのコメントほしい!!んきゃーーー!!

でも無理…。だって私こそ素直すぎて、コメントで何か指摘されたら素直(ドM)丸出しで付き随うこと山の如しだもの。はふー

 

寝るり。破綻あるエントリですまぬ。かめのつのさんみたいにカッケー締め方したいんやけどな。

ぷひー

キットチャンネルよ、ふぁいとです。

 

 

追記

・引用したとおり、これからは視聴者に意見を仰ぎつつ(仰ぐというのも厳密には違うが)動画制作するつもりの2人である。それに関してYouTubeとブログのどちらのコメント欄にも、「ネタ提供をした視聴者への見返りはあるか? ないならそれはボランティアでは」といった視聴者からの意見が目立っていた。だがこの場合の視聴者への見返りは金銭やモノではなく、「企画案、構成、タイトルを自分が作った」ということ自体である。対象メディアに自分が関わったということそのものが価値。クラウドファンディングにも似た精神がある(同じではない)が、そういう商売である。おそらく、見返りを用意したとしてもサインとか肩たたき券に留まるだろう。

キットチャンネルは「体験を売る」ことを本格化するつもりなのではないかと私は思う。しかし、ここ数日でチャンネル登録者数は減りつづけている。おそらく、キットチャンネルの提供する新しい体験に価値を見出さなかった視聴者が離れていくのだろう。

 

・このブログを読んでくださっているかた(merci beaucoup(;人;))の中には、キットチャンネルの行動にモヤモヤを感じているかたが少なからずいらっしゃるのではと思う。YouTubeのコメント欄に謝罪動画!と書いているかたもいるかもしれない。ここからは、仮にそういうかたがいたとして・そういうかたに向けて、の私の気持ちになってしまうが、気持ちはわかるけど、YouTubeのコメント欄に謝罪求む系の言葉を書き入れるのはもうやめたほうがいいかと・・・思う。いっこならいいけど、何個もそういう系の言葉がならぶと、ほかのひとに、荒れた場所のような印象を与えてしまう。荒れた場所には「よくないもの」が引き寄せられる。場が荒れているというだけで、無関係な乱暴者がやってくる。そして暴言を吐く。トランスであることそのものについての暴言があるのをみて、私は胸がしめつけられるおもいだった。もし、もし自分の書いたエントリが、そんな暴力的発言を出現させた遠因の一端を担っていたとしたらマジつれぇと思った。私は顔も本名も出してないし、責任も取れない。せいぜい、マジつれぇという気持ちになる程度の、ちっぽけな責任の取り方しかできない。

事態は収束しつつあり、キットチャンネルの方針に同調できる視聴者がたのしくコメントをしている感じもある。コメント欄がそうした雰囲気なら、荒れくれ者もやってこないだろう。

第159回芥川賞受賞『送り火』高橋弘希

文學界2018年5月号初出の高橋弘希著『送り火』が、第159回芥川龍之介賞を受賞したそうです。おめれ~と~!

 

送り火』あらすじ

東京都内から津軽地方へ引越し、廃校直前の中学校に転入した中学3年生の歩(あゆむ)。新しい中学校は3学年合わせて生徒12人のみ。1クラス40人だった都立中学とはだいぶ勝手が違いそうだ。だが歩は繰り返し転校してきたため、新しい集団に馴染むのなんて余裕だと思っていた。

「東京って、どった街なんず?」―(略)―「別にここと変わらないよ。」

そんな歩は、中2の時に暴行事件を起こしたという同級生の“晃”や、その暴力のターゲットである“稔”、他数名とつるみ、この地域特有の花札である“燕雀(えんじゃく)”に興じるようになる。

燕雀は金銭(お菓子レベル)を賭けて行われることもあったが、そのほかに窃盗や、硫酸を皮膚にたらす人を決める“回転盤”、縄跳びで首をしめる“彼岸様”などの罰ゲームが課せられることもあった。そして燕雀に負けるのは毎回、晃のターゲットである稔だった。

歩はいじめられている稔を不憫に思い、コーラを分けてあげたりなどしながらも、自分には関係ない、と、とりあえず空気に合わせて平穏に過ごそうとしていた。(正直、晃の独善と狂気に魅惑されている部分もあったのだ。)

しかし灯籠流しの日、騙されて呼び出された歩は、“回転盤”や“彼岸様”で晃をいじめていたという先輩ヤンキーたちにボコられる。“サーカス”・“脱穀ごっこ”・“八反ずり”・“田打車”…やべえ残酷ゲームの名前がばんばん出てくる。この…いかれクリエイティビティヤンキーが…。

彼らは人殺しをするつもりはない。しかし人殺しをしてしまうかもしれない。殺意なく人を嬲り殺してしまうかもしれない。

歩、コンナハズジャナカッタ。そんなお話である。

 

送り火』感想

遊びと暴力の境目があいまいになる環境や時期というのがあるのかもしれません。たぶんクリエイティビティヤンキーたちは、悪感情などなく、純粋に人間の反応をおもしろがっているんですよね。お腹が空いてないのに狩りをするライオンみたいなものでしょうか。レクリエーションですね。これが虐待の真実かもしれません。クズがよぉ……(怒)←と単純にキレるのは簡単で無責任ですね。

 

 でもね、ネタバレになりますが、じつはこの話、読者のタイプによってはスカッとポイントがあるんですよね。いじめられてた稔が赤黒い鬼になって大暴れするので。もしかしたら、そこが気持ちいい!と感じる読者はんもおられるかもしれません。というかたぶん稔が主役なんだろうなぁ。でもなぁー。なんかイロイロとステレオタイプの色を、漂白しきれなかった感が、なんだかなぁぁぁ。正直、これよりも第155回芥川賞候補だった『短冊流し』のほうが…でもあの時はタイミングがな…ぽよぽよ

 

とはいえ本作『送り火』は、印象的な場面やすばらしい文章の宝庫です。

とくに、七年間地中で過ごした蝉の幼虫が成虫へと羽化する瞬間を目撃しようとしている場面はたまらんかったです。蝉が羽化(脱皮)の途中で死んでしまう。それを見て晃は暗い怒りを燃やす。すさまじい文章で、読んでいると同じ場所に立ち会っているかのような気持ちになり、おもわず鼻息が荒くなってしまうふがふがでした。

 

 

また、舞台となった地方の灯籠流しの習わしの起源について、

「数百年前、黒森山の向こうからバッタに似た大量の蟲が飛来し、集落の作物・食糧・人間を襲った。船の帆柱に火をつけることで禍言(まがごと。その蟲の名は不吉とされ禁句になった)を焼いて村の外へ流す習わしができた。」という農民の説と、

「六百年以上前、親王と豪族一族が共に津軽へと落ち延び、黒森山の向こうからやってきて、土地に棲みつき、集落をつくった。葦舟の帆柱に火をつけて河に流す習わしはそのころできた。」という晃の説があり、民俗学的な、普遍的なおもしろさがあるのかしら~と思いました。最後も、みっつの巨大な藁人形(三隻の葦船)に火をつけ流すわけなので、もしかしたら黒森山の向こうからやってきて災いをもたらした何ものかを呪うための儀式なのかも。

 

※ちなみに、私は小学校、中学校と転校生だったため、どうしても歩に感情移入してしまうのでした。チート転校生時代の、自分の傲慢と無関心が露呈したような感覚(はずい!)。その剥き出しの部分を攻撃されたみたいな…、ありていにいえば「耳が痛い」状態に陥りました。『短冊流し』のほうがおもしろかったし!ぷん。というのはだから空威張りでもあるのです。

 

 

送り火

送り火

 

 

 ↓これに初出。この時さ、新人賞受賞者なしで審査員ぶちぎれてるんだけど、とくに川上未映子はん批評⇔悪口の境目をゆらゆらしてゆ(号泣)、エイミーの毒舌を継ぐかんじなのかな。綿矢りさは安定の女神(キモオタスマイル)。

文學界2018年5月号

文學界2018年5月号

 

 

↓私のいちおし『短冊流し』併録です。ちょー×2プールサイド本(水辺で読みたい本)です! 

スイミングスクール

スイミングスクール

 

 

♡了♡ 

オトメの帝国

こんにちは。ぷにぷにライターのりょうごくらむだです。

本日はジャンプ+で連載中の岸虎次郎『オトメの帝国』(隔週水曜日更新)を紹介するよ。2018年7月31日まで100話まで無料で読めます。布教の一環になればと思い、このエントリをしたためるであります。

 

『オトメの帝国』は百合コメディで青春群像劇

『オトメの帝国』は、2010年夏からビジネスジャンプ(のちグランドジャンプ)に連載開始し、2017年秋に少年ジャンプ+に移籍した漫画作品である。制服を着た女子高校生たちが主役である。ジャンルは「百合コメディ」。群像劇で、「恋愛、エロ、シリアス、ヒューマンドラマ」なんでもこいのストーリーを魅力的なキャラクター陣が自在に動かしていく。(キャラクター紹介は単行本に載っている。またWikipediaにも一言紹介がずら~っとあるので参照のこと)

※話数の表記ですが、ジャンプ+では「~話」単行本では「~回」となっているので、このエントリでもごちゃ混ぜ状態です。ごめんなさい。たとえば第100話ー第100回は同じ意味です。

Amazonの絵をクリックしてそのままAmazonで購入すると私にAmazonポイントが入るよ。微々たるものだけどね…、私にAmazonポイントを掴ませてたまるかという人は別のブラウザで開いて買ってね。

 

キャラクター紹介とともに、2018年7月12日時点のベストエピソードを独断&偏見でランキングにしてみました。欠けている部分もめっちゃあるので、ご了承ください。

 

オトメの帝国キャラクター紹介はっじまるYO!!!!!!

 

美好と綾乃

オトメの帝国 01 (ヤングジャンプコミックス BJ)

オトメの帝国 01 (ヤングジャンプコミックス BJ)

 

 

 美好(みよし)

向かって右の、髪色の明るい子です。ちゃらちゃらしてるけど優しくてピュアです。中学or高校受験以降は勉強してないようで、言動にアホさがにじみ出ています。でもフェリス女学院とか行きそう。みよしの美を三と間違えるのはあるあるです。

綾乃(あやの)

左の黒髪ロングです。知的で所作も美しいです。美好にガチの恋愛感情を抱いているらしき描写が多々あります。

 

1位 第53話『綾乃はご機嫌ななめ』(4巻収録)

綾乃が痴漢された話です。美好の心のやわらかさ、寄り添ってあげる優しい気持ち、それに、守ってあげたいというカッコイイ気概。涙なしには読めません。

2位 第100話『2人で壁ドン』(8巻収録)

綾乃が美好に壁ドン+αします。この回を読むまで(私にとって)美好はネタキャラだったのですが、この回でにゃーしてる美好を見て惚れました。

3位 第29回『みんなのハロウィン!』(2巻収録)

美好がキュートなスカートめくり魔に変身し、綾乃のスカートもめくります。しかし一歩も二歩も先んじていた綾乃はプチ仕返し。ガチでへこむ美好さんと、包容力の綾乃さん。2人のキャラクター性が浮き彫りになった回です。大好きこの回。

 

ちえとあーちゃん

オトメの帝国 2 (ヤングジャンプコミックス GJ)

オトメの帝国 2 (ヤングジャンプコミックス GJ)

 

 ちえ

おだんご2つの子です。オトメ唯一の関西弁キャラ。周りをよく見ていて、気遣い(気遣いと気づかれないハイレベルな気遣い)のできる優しい子です。胸にコンプレックスを抱えていましたが、あーちゃんのおかげで乗り越えました。お腹のお肉がぽよよんとして、ふとももも一時期のリアル女子高生の感じがこってり乗っかっています。

あーちゃん

ボーイッシュガールです。ピュアで男前なキャラクターで、陸上部の花形選手です。そのため後輩に大人気。ちえの前で見せる、ちょっと子どもっぽい可愛らしさと、後輩たちの前のカッコイイ姿とのギャップが魅力的です。

 

1位 (第114話~)第115話『ふたりの観覧車』(9巻収録)

陸上の全国大会で思うような結果が出せなかったあーちゃん。いつものコメディ色を排したリアルな描写にハラハラします。ちえはあーちゃんをどんなふうに慰めるのでしょうか。多くの読者がボロボロ泣いてしまった神エピソードです。

2位 第4話『“プールの授業話”は、夏のお約束』(1巻収録)

絵面的にものすごくエロい回です。でもそれだけではなく、泣けます。女泣きです。胸もお尻も涙もポロリ。ちなみに単行本ではちくびが見られるので、ちえと似たようなお胸をお持ちの女性諸君はよりいっそう泣けちゃうはず。は?誰が乳輪マキシシングルやねん。でもそうです…、コンプレックスです…。

3位 第48回、第49回『あたしの大事なあなた』前後編(4巻収録)

あーちゃんの鞄にぶら下がってたマスコットが気になるちえ。自分からはなかなか訊くことができないちえを見て、美好と綾乃が助け舟を出します。ちえの涙が可愛すぎます。岸虎次郎氏の描く女の子の涙は、読んでいてコッチまで泣けてくるのです。「今日限りをもってウソップ海賊団を!!!解散する!!!!」レベルで泣けてきます。 

※12巻収録の第149回『秘密のおまじない』とオマケ漫画は必見です。結婚おめでとう。

 

 

ミチルとありぃ 

オトメの帝国 3 (ヤングジャンプコミックス BJ)

オトメの帝国 3 (ヤングジャンプコミックス BJ)

 

 

 ミチル

左のベリーショートちゃん。カメラを用いて女子高生をテーマに作品づくりをしています。

ありぃ

右の黒髪ロングです。ぷにぷにボディの不思議ちゃんで「ブルマ・盲腸の手術痕・スクール水着」などにフェティッシュな魅力を感じているらしい。ミチルの写真のモデルでもあります。

1位 第6話『写真の鬼!』(1巻収録)

初登場回。ありぃを脱がせて教室で写真撮影をします。これめっちゃうらやましいんだよね。私も彼女を脱がせて写真撮影めたくそ×2したいもん。

2位 第168話『甘くて苦いありぃ』(13巻収録)

バレンタインの日、首筋にバニラエッセンスをつけて、髪をりぼん形に結ったありぃが登場。 ミチルはそんなありぃにムラムラ☆どきどきなのでした。

3位 第141回『おしりとほっぺ』(11巻収録)

おしりに頬をすりすりする回。「うふふっ♪」ってなるんだよ!と仰るありぃが尊いです。愛なのだそうです。「げへへっ♪」じゃないんです。愛なんです……。

 

美緒と静香先輩 

オトメの帝国 4 (ヤングジャンプコミックス)

オトメの帝国 4 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

美緒(みお)

右の子ふわふわボブ子です。文芸部で詩を書いているだけあって、心の奥に深い湖があるかのような子です。ガチレズもといビアンまたはバイ(パン)だと思います。高校生徒は思えないくらい、しっかりしています。

静香先輩(しずかせんぱい)

なんだか女教師もののAVに出てきそうなお方です。においたつようなエロスを感じます。その魅力と手練手管で美緒を翻弄しますが、じつは過去の恋愛で痛手を負っていて、その経験からくるコンプレックスに先輩自身が翻弄されていたのではないか……と思われます。この人が異性を好きになることはなさそうな気がする私です。

 

1位 第178話『どきどきトレイン』(14巻収録予定)

はい、最新エピソードが神回なんです(※2018年7月11日現在)。エロティックな回なのですが、「なぜか泣いた」という読者コメントが散見されます。私もポロリしました。なにこれ?まじで。神やん??ふああ??

2位 第153話、第154話『いつかきっと 前後編』(12巻収録)

かおるへの浮気心で美緒を傷つけてしまった静香先輩。どう落とし前をつけるつもりなのでしょうか。

3位 第30話『耳ーそれは限りない神秘』(3巻収録)

村上春樹の風を感じます。それはさておき、美緒の恋心や実直さが伝わってくる回ですね。「好きな人に触られるからこそ気持ちいい」と言う美緒の、心の芯が強くて自然なさまに惚れます。

 

 ほのかとエリーシャ

ほのか

左の黒髪の子です。おそらく1、2を争う人気キャラ。漫画愛の強い人、絵が描ける人、BL好きな人は、ほのかの気持ちにぴたーり寄り添って読めるはずです。ジャンプ+のコメント欄をみてみると、「ほのかのオタ具合がリアルすぎる」という旨のコメントであふれています。いつもいつでも作品(BL)のことを考えている姿が可愛いですし、ひねくれている感じも可愛いです。

エリーシャ

 右の金髪の子です。アメリカ・アラバマ州からの留学生で、臍とベロにピアスをつけています。「どうみてもリア充」で、絵がバカうまです。エリーシャの底抜けの明るさ、日本語が母語でないからこそのカラッとしたコミュニケーションとその能力がほのかを救います。あーとうとい。

 

1位 第93話、第95話『みんなでお祭り 前後編』(7巻収録) 

ほのかとエリーシャ、エドとイアン(エリーシャのホームスティ先のゲイカップル)が夏祭りに行く回です。お祭りや花火の楽しさ儚さをもっとも正しい形にまとめたような、お手本のようなエピソード。私はお祭り・花火といった安易な思い出づくりが苦手なのですが、だからこそほのかに感情移入できて、泣いてしまいます。(泣きすぎ)

2位 第22話『ほのか 殻を破られる』(2巻収録)

エリーシャの絵がうますぎるのを目の当たりにして傷つくほのか。まっすぐに「すごい!」って言えないんだよね。わかるよ。

3位 第45話『ともだちになって!』(4巻収録)

BL漫画『秀吉☆利休の肉食系ティータイム』を制作ちゅうのほのエリ。ばい菌あつかいされたり、オタクと呼ばれて慳貪なあつかいを受けていたほのかが、エリーシャとのかかわりによってまた一皮むける瞬間を描いています。よかったね、ほのか!(号泣)

 

茉莉と優

 

 茉莉

左の子です。小麦肌です。単行本の紹介欄には「勝気な言動の誘い受けドM」と専門用語っぽいかんじで紹介されていますが、そんなに勝気ではない気がします。どっちかといえば、優し~い子です。陸上部で、あーちゃんの後輩でもあります。

わがままなドSです。私が思うに、茉莉は計算ドMなんだけど、優は天然ドSなんです。おそらくこの2人は、かなり幼少の頃から友だち同士だったのではないかと思われます。そして優ちゃん、とにかく、かわゆい。美人。ぷりちぃ。

 

1位 第44話『ファミレスSM後編』(3巻収録)

ファミレスでエロいSMをします。全エピソードの中で1番くらいエロいい話。これがわたしの1位だよ。

2位 第103話『聖SMバレンタイン』(8巻収録)

手作りお菓子の得意な優ちゃそ。バレンタインデー当日、茉莉のために頑張りました。しかも保健室でのSMサービス付きです。

3位 第148回『10回分の愛を!』(12巻収録)

「ピザって10回言って!」……いわゆるピザ10のもじりで、「 好きって10回言って!♡」を恥ずかしげもなくやりあうまひまひ。その光景に粟肌立たせる優ですが、ある方法で茉莉に好き10をします。その奥ゆかしい好き10に全オトメ帝国民がスタンディングオベーション

 

 まひるとまひろ 

 

まひる

ぷに肉が少しだけあります。垂れ目です。まひろを愛しています。

まひろ 

まひるに比べて少しだけスレンダーです。釣り目です。まひるを愛しています。

 

1位 第19話 まひるとまひろの雲なき空(2巻収録)

もうほんと、一点の曇りもないです。この世界には戦争も貧困もありません。行きたい。 

 2位 第159話 まひるとまひろのナイトプール(13巻収録)

自宅のバスタブでナイトプールに挑戦するまひまひ。2人の顔つき、体つきの区別をしたくなったら見るべき回です。

(3位はこんど書くね!むっしゃあ!)

 

 

のののん先輩とゆみみ

 

 

 のののん先輩

オトメメンバーの中でもっとも胸とお尻がおおきく、肉感的です。豊満です。高校生にしてかたせ梨乃のような包容力があります。結婚するなら絶対のののんです。お母さんになってほしいです。家にいてほしいです。えーん

ゆみみ

ディベート部のはずなんですが、体育が得意そうな体つきをしています。バリタチという噂があります。

 

 1位 第146話『ウエストの攻防』

お正月太りに悩むのののん先輩ですが、ゆみみに「ウエスト見せて!」と言われて拒みきれません(かわいい)。ぼよんぼよんのウエストを、嫌いになるどころか性的な目で見ているらしきゆみみ、全国のウエスト太りに悩む女の子をホッとさせるエピソードです。のののん先輩のお尻も見られて一石二鳥です。

2位 第96話『ドキドキ2shot!』

ゆみみと部室で2人きりになった先輩(かわいい)。ゆみみにせがまれてHカップの胸を披露します。ゆみみの攻め方がたいへんえろいです。隠された共通点も発覚し、2人の距離がぐぐぐと縮まった回でした。ゆみみみたいな人には気をつけないとね。

3位 第109話『じゃあね 先輩!』

年下から馬鹿にされるのが好きな私です。きゅいんきゅいんしました。 ゆみみみたいな人にはまじで気をつけないと…。 

 

奈々沢さんと小野田ちゃん

オトメの帝国 9 (ヤングジャンプコミックス)

オトメの帝国 9 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

 小野田ちゃん

みつあみの委員長。生徒会、吹奏楽部などさまざまな活動をかけもちしてやっています。さらに受験勉強にも燃えている、熱いキャラです。

奈々沢さん

ふわふわの髪の毛とかわゆい着こなし。それでいてお勉強ができる女の子。成績は学年1位です。天は二物を与えまくりのすけです。

 

1位 第24話~28話『皆で海へ!』(2巻収録)

海の回は、個人的に小野田ちゃん回だと思っています。他のオトメメンバーの良さもわかるし、最強ですね。奈々沢さんは未登場でした。

2位 第55話『小野田さん荒れ始める』(4巻収録)→ 第127話『三脚のアレと夕陽』(10巻収録)

テスト結果が学年35位に落ちてしまった小野田ちゃん。ゆるふわ美人の奈々沢さんが学年1位を取ったと知ってしまい、般若になります。しかし、その奈々沢さんが性格まで美人だということを知って、自己嫌悪でよけいに落ち込みます。そこまでが第55話。そのあと、2人はドーナツをきっかけに話すようになり、第127話ではお互いに尊敬しあえるベストフレンド同士になって……ぐ…涙でてきた…。

3位 第59話『走れ走れ小野田さん』

成績が芳しくなく落ち込んでいる小野田さんを美好たちがそっと支える回。泣けます。(私の涙の価値が大暴落している…)

 

 

 かおる先輩とマスク先輩 

 

かおる先輩

ほのかのお姉ちゃん。プレイガールで、でも極端に繊細なところもある。けっこう、ステレオタイプの感じがします。スカートを折らずに切っているところ、ガーターベルトをつけているところ(第42話)、水着のデザイン(第68話)など、美意識が高いです。

マスク先輩

 大仏×阿修羅BLを絶賛制作中の漫画研究部員です。歯列矯正を隠すためなのか、マスクをしています。かおる先輩からモーションをかけられてもなびかなかった、ほとんど唯一無二の女の子です。裕福な家庭の子なのか、高級なデスクチェアを使用しています。

 

こちらは時系列順に並べたほうがわかりやすいかと思います。

第113話『漫研のBL合宿』(9巻収録)

ほのかの家でBL風呂(?)をたしなむ漫画研究部員のマスク先輩、鬼火先輩、みどりり。そこへ、ほのかの姉であるかおる先輩が帰宅します。マスク先輩の素顔があらわになる初シーンです。かおるのプレイガールスイッチをオンにしたマスク先輩の美しさにどきどき。神回である第127回を楽しむために読んでおきたい回です。 

第122話『図書室の戦い!』(9巻収録)

図書室で、いつものように女を口説いて回っている、かおる先輩。マスク先輩を見かけてキスを仕掛けますが、拒絶されてしまう…というエピソード。衝撃を受けた読者が多かったようです。

第132話『かおるリベンジ』(10巻収録)

かおるのマスク先輩への気持ちが、遊びから恋に変わる、その瞬間を描いています。

 

 みどりりと響木 

 

みどりり

メガネをかけてるコロボックルです。Dカップでノーブラ。漫画研究部の1年生で、先輩たちにいつも心配されています。かわいいだけでなく、周囲に迎合せず好きなものを貫き通す姿がかっこいい、そんなキャラでもあります

響木(ひびき)

オトメで唯一、彼氏がいたキャラクターです。バイセクシャル(または、ちやほやされるのが好きなヘテロ)で恋愛脳。みどりりとは対照的なキャラクターです。

 

1位 第119話『モデルと絵師』(9巻収録)

絵師を名乗るわりに絵が下手すぎるみどりり。漫研の先輩たちは褒めてくれるけれど、響木は甘くありません。アドバイスを受けて絵に取り組む、みどりりの真剣な目にドキッとさせられます。2人それぞれの未来を思ってジーンとしてしまう回です。

2位 第145話『生徒会in the snow』(11巻収録)

中庭に積もった雪を見て、無邪気に雪遊びするみどりりを連想した響木。いつもは積もった雪なんてスルーだけど、架空のみどりりを見習って飛び込みます。生徒会メンバーである奈緒ちゃんや小野田さんを巻き込んだこのエピソードは、ゆるやかに、でも烈しく変化成長する青春時代を見事に切り取っています。

3位 第172話『あっ! 吸い込まれた!』(13巻収録)

 異世界で男性性器を探すという狂ったBL本『欲しがれ!欲望戦士ナオト!』から、かわいい女の子2人のお話への激烈な転調…。このエピソードでみどりりを好きになったというコメントも散見されました。なんかいろいろとすごいです。

(第108話の喧嘩回もええでー!) 

 

 奈緒ちゃんと鬼火先輩 

 

奈緒ちゃん

性的行為でストレス発散するタイプの真面目ガールです。野外露出にチャレンジするなど、このままでは孤高のエロを極めてしまいそうです。

 第35話『奈緒の素敵な元旦』

エロ番組をワンセグで見るため電波集めにまい進する奈緒ちゃん。わかるよ。

第123回『恐怖の聖なる時間帯』

12月24日は一年で最も性的な時間だそうで、怯える奈緒ちゃん。なんでやねん。

 

鬼火先輩 

第147回(12巻収録)で、ついにその美しすぎる素顔を見せた漫画研究部の部長、鬼火先輩。別名、擬人化の鬼。まだ絡みはじめたばかりのこの2人。第150話では、ついに奈緒ちゃんの変態行為が鬼火先輩にバレてしまいます。これからが楽しみで仕方がないですな。

 

おわりに

いびつな部分があって申し訳ないです。追記追記をかさね、このエントリをオトメの帝国帝国にするのが夢です。スーパーぷにぷに!!!!!

 

 

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